大物芸能人も熱視線

 米国ロサンゼルスに拠点を置くHeal社が手掛ける往診医のオンデマンド予約アプリ「Heal」は、世界的歌手のLionel Richie(ライオネル・リッチー)氏が個人投資家として出資したことで知られる。Healのアプリから往診医を呼ぶと、60分以内に家や職場に往診医が来てくれる。24時間いつでも利用可能で、利用料金は99米ドルだ。

 同様のサービスを提供する企業として、ニューヨークに拠点を置く米Pager社がある。「Pager」は2時間以内に往診を受けられる予約サービスで、往診の必要性をアセスメントし、必要ないと判断された場合には医師に電話で相談することができる。往診を受けると119米ドルがかかるが、電話での相談なら25米ドルとコストを抑えられる。こちらには俳優のAshton Kutcher(アシュトン・カッチャー)氏が出資している。

 これらのサービスが展開されている都市部は病院へのアクセスや交通機関が発達しているため、物理的障壁よりも時間的コストを重視するユーザーが主なターゲットとなりそうだ。会社員がオフィスへの往診を依頼したり、子を持つ親などが利用することが予測される。