世界的スポーツイベントが続く日本を重要視

 英国で誕生したスポーツ施設の展示会「スタジアム&アリーナ2016(Stadia&Arena Asia Pacific2016、以下、S&A)」が、2016年9月に横浜アリーナで開催されることになった。イベントの開催に先立ち、主催者の英ALAD社と共催者のコングレ、スペースメディアジャパンが同年7月28日に都内で行われた報道関係者や出展者向けの説明会でイベントの概要を発表した。

ALAD社 ディレクターのニール・レベット氏。日本のスポーツ施設の水準の高さを評価する一方、「日本のスポーツ施設には多目的に使うという観点が足りない」という指摘も
ALAD社 ディレクターのニール・レベット氏。日本のスポーツ施設の水準の高さを評価する一方、「日本のスポーツ施設には多目的に使うという観点が足りない」という指摘も
[画像のクリックで拡大表示]

 S&Aは1999年に誕生したイベントだ。スポーツ施設のオーナーや管理者、競技団体、サプライヤーなど、スポーツ施設のプロフェッショナルたちが一堂に会し、文化・技術交流やスポーツ施設市場の発展と拡大を目的として、過去16回開催。2014年からアジア(シンガポール)で開催しており、日本では今回が初めての開催となる。

 イベントでは、国内外の約70社による展示会や、開催地となる横浜のスポーツ施設見学ツアー、スポーツ施設に携わる企業、団体関係者、スポーツ庁や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会など、約50人が登壇するカンファレンスなどが行われる予定となっている。イベント運営事務局によると「スポーツ施設に関する、ここまで大規模なイベントは日本で初めて」のものだという。

 説明会では、ALAD社のニール・レベット氏(ディレクター)は、今回、日本で開催することになった理由を次のように説明した。

「2019年のラグビーワールドカップ(W杯)を皮切りに、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームと、日本では世界的なスポーツイベントが連続的に行われていく。スポーツに関するインフラの整備状況、サッカーや野球などスタジアムを使ったスポーツの人気の高さ、そして、国としてスポーツ産業を重要視していることから、日本で開催することとなった」