「米国、特に中西部の医療機関が、テクノロジーを欲している」。

 そんな話をイスラエルの企業から耳にした。そこで、日本医療機器開発機構(JOMDD)は2018年夏、イスラエルのデジタルヘルススタートアップを支援するNPO団体であるmHealth Israelとの共同企画として、米国中西部4都市(デトロイト、クリーブランド、ピッツバーグ、コロンバス)の医療機関を視察訪問するツアーを実施した。

ピッツバーグのUPMC Enterprisesの壁画(現地にて筆者が撮影)
ピッツバーグのUPMC Enterprisesの壁画(現地にて筆者が撮影)
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 そこで本コラムでは、同ツアーから見えた、米国医療機関でのITの利用実態や環境の整え方、課題などについて紹介していく。なお、同ツアーに参加したのは、JOMDDを含む次の12社である。

<視察訪問ツアー 参加企業>
・aMoon Fund社
・Fitango Health社
・Healthymize社
・MEDecide社
・Medisafe社
・Nunetz社
・Oxitone社
・HoloEyes
・JOMDD(日本医療機器開発機構)
・PHCホールディングス
・パラマウントベッド
・トリプル・ダブリュー・ジャパン