連載
電磁パルス(EMP)攻撃、脅威論を検証する
「電磁パルス(EMP)攻撃」――2017年9月3日、核実験を実施した北朝鮮が国営メディアである朝鮮中央放送、労働新聞を通じて“できる”と主張したことで一躍注目を集めた攻撃である。北朝鮮が挙げたのは「高高度電磁パルス」(HEMP)と呼ばれる核兵器の応用例で、核爆弾の爆発(爆風や熱放射)により直接人・物を破壊するものではなく、電磁パルスにより各種電子機器を故障させるものだ。広範囲にわたり、電力・通信インフラ関連や自動車・列車などの輸送機関を含め、すべての電子機器が一瞬にして故障、機能停止に陥れば “もはや文明社会が崩壊する”。そんな脅威論がテレビやネットを賑わした。では、実際のところはどうなのか。技術の専門家などへの取材を通じて、脅威論を検証する。
目次
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「電磁パルス攻撃」に電子機器はどう対応すべきか(後編)
対策のヒントは55年前の実験とMIL規格に
北朝鮮が“できる”と主張したことで一躍注目を集めた「電磁パルス(EMP)攻撃」。高高度で核爆発を起こすことで生じる電磁パルスを利用し、広範囲にわたって一瞬にして各種電子機器を故障させ、電力・通信インフラや輸送機関などを機能停止に陥らせるというものだ。実際のところ、どのような被害が生じるのだろうか。
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「電磁パルス攻撃」に電子機器はどう対応すべきか(前編)
「電磁パルス(EMP)攻撃」――2017年9月3日、核実験を実施した北朝鮮が国営メディアである朝鮮中央放送、労働新聞を通じて“できる”と主張したことで、耳慣れない兵器が一躍注目を集めた。北朝鮮が挙げたのは「高高度電磁パルス」(HEMP)と呼ばれる核兵器の応用例で、核爆弾の爆発(爆風や熱放射)を元に発…
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電磁パルス(EMP)攻撃の正体とは?
北朝鮮の核実験とミサイル発射に関連して「電磁パルス攻撃」に注目が集まっている。大げさな脅威論が広まる中、実際にどのような被害が起こると想定されるのか、またどういった対策があり得るのか、シリーズで探る。第1弾ではまず、EMP爆弾とはどんなものか、専門家に概要を解説してもらった。