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パワーデバイスを安心・安全に使う勘所

パワーデバイスが未来を拓く

パワーデバイスの未来を描く思考回路II 最終回

  • 多喜 義彦=システム・インテグレーション 代表取締役、パワーデバイス・イネーブリング協会 理事
  • 2017/08/09 05:00
  • 1/2ページ

 本コラム「思考回路II」も、早いもので最終回になりました。ここまで、オープンイノベーションやネット時代の問題点、コスト競争にける本質的な課題、あるいは真の協業や提携の在り方などを取り上げてきましたが、最終回はまとめとして、パワーデバイスの未来について書きたいと思います。

 パワーデバイスの市場規模は、ここ数年は出入りがあったものの、およそ150億米ドル前後で推移しています。この先は、2020年に約230億米ドル、そして2025年にはおよそ340億米ドルと予測(いずれも矢野経済研究所)されており、電気自動車や燃料電池車の時代の到来とともにますます伸びるといわれています。自動車のみならず、ハイブリッド電車の普及も考えられます。

 さらに、太陽光や風力、波力、小水力など再生可能自然エネルギーの時代にあっては、ますますパワーデバイスを搭載する機械や装置が多様化していくものと思われます。

 こうして見ると、パワーデバイスそのものの将来は明るいと思うのですが、手放しで喜んではいられません。

 以前にも書きましたが、不要なコスト競争のほか、模倣品や不正品が横行して製品の信頼性や安全性が損なわれたり、果ては不良品による事故や事件があったりすると、途端に市場は縮み、顧客離れが進みます。

 水を差すような言い方かもしれませんが、「勝って兜の緒を締めよ」なのです。今こそ、これからの将来のためにパワーデバイスを手掛ける良識あるメーカーは一致団結し、パワーデバイスの将来が光り輝くものとするように努めなければいけません。

 どうしたら不要なコスト競争を回避できるのか。どうしたら模造品や偽装品あるいは不正を防止できるのか。それが、これからの大きな課題と言えましょう。

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