「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2017」の表彰式が、2017 年12 月5 日に開催の記念イベント「パワー・エレクトロニクス・サミット 2017 ~次世代モビリティ、フル電動化への道~」の中で行われた。聴講者は、先進的な研究開発に取り組む研究室による受賞記念講演に耳を傾けていた。パワー・エレクトロニクス(パワエレ)技術の進歩は目覚ましい。携帯機器から自動車、そして工場や社会インフラまで、あらゆる分野のシステムの価値をパワエレ技術が左右し始めている。表彰式と記念講演、サミットの講演の様子をレポートする。

 日本の大学の理工系研究室とベンチャー企業を対象に、パワーエレクトロニクス分野の優れた研究を日経エレクトロニクス(NE)が応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード2017」。その記念イベント「パワー・エレクトロニクス・サミット 2017」には、収容人員を超える聴講者が詰め掛けた(図1)。

図1 「 パワー・エレクトロニクス・サミット 2017 ~次世代モビリティ、フル電動化への道~」の講演会場と特設中継会場
図1 「 パワー・エレクトロニクス・サミット 2017 ~次世代モビリティ、フル電動化への道~」の講演会場と特設中継会場
(写真:木村輝)

 パワエレは、画期的な基礎技術を開発する側とそれを活用して新しい応用を生み出す側の取り組みがうまくかみ合い、進歩を遂げる「ポジティブスパイラル」の中にある。開発された技術に対する産業界の期待は高い。関連企業は、より高度なパワエレ技術の事業化に向けて、これまで以上にヒト・モノ・カネを注ぎ込んでいるようだ。本サミットへの関心の高さは、こうした時代の機運を端的に映したものと言える。