米経済誌フォーブスは2018年9月20日、米プロアメリカンフットボールNFL全チームの「2018年度資産価値ランキング」を発表した。これは各チームの収益や、本拠地とするスタジアムの資産などから同誌が独自に算定しているものだ。NFLだけでなく世界のスポーツチームの資産価値なども別途発表されている。
今回、最も資産価値が高いと判定されたのはNFLのダラス・カウボーイズで、2017年の48億ドルから4%増の50億ドルとなった。この数字はNFLだけなく世界でもトップで、50億ドルに到達した初のチームとなっている。ちなみに2位は英サッカー、マンチェスター・ユナイテッドの41億ドル、3位がスペインのサッカー、レアル・マドリードの40億ドル、4位がやはりスペインのFCバルセロナの40億ドル、5位が米MLB、ニューヨーク・ヤンキースの40億ドルとなっている。
ロサンゼルス・ラムズ成長の背景に新スタジアム
NFLに話を戻すと、カウボーイズは12年連続トップで、収益は8億6400万ドルに達している。2位はニューイングランド・ペイトリオッツの38億ドルでカウボーイズとの差は広がっており、カウボーイズがいかに成功し続けているかが分かる。
また3位ニューヨーク・ジャイアンツ(33億ドル)、4位ロサンゼルス・ラムズ(32億ドル)、5位ワシントン・レッドスキンズ(31億ドル)、6位サンフランシスコ・49ers(30億5000万ドル)と、6つのチームが30億ドル以上となっている。
特にラムズは昨年比で資産価値が7%増となっており、今回最も伸びたチームとなった。これは2016年にセントルイスから米国第2の都市ロサンゼルスに移転したことや、昨年14年ぶりに地区優勝を果たしたこと、さらに現在同じロサンゼルスを本拠とするチャージャーズと12億ドルをかけて7万人収容の新スタジアムを建設していることが要因となっている。
新スタジアムは2020年に完成予定で、2022年にNFLの優勝決定戦「スーパーボウル」が開催されるほか、2023年には大学アメリカンフットボールの優勝決定戦、2028年にはロサンゼルス夏季五輪の会場となるなど、大型イベントが目白押しで高収益が見込まれているのである。