連載趣旨
 地球上にある全てのモノをインターネットにつなげてしまおうとする「IoT(Internet of Things)」が急速に進み、機器やサービスだけでなく、産業構造や社会全体を大きく変えようとしている。IoTに関わる分野は幅広く、各分野でIoTを勝機と見た企業の動きが活発になってきた。

 IoTに関係する技術分野は多岐にわたるため、IoTで事業を拡大していくには幅広い知識が必要だ。センサーやネットワーク、データ分析といったIoTを構成する多様な要素技術を踏まえるだけでなく、製造や農業、エネルギーなどIoTを適用する産業システムや標準化、政策の動き、通信や製造などに関わる法務の知識、そしてセキュリティーを確保するための知識も欠かせない。IoTに携わるには、こうした知識やスキルを備えなければならない。

 IoT検定は、技術的な視点だけでなく、マーケティングやサービスの提供、ユーザーの視点から必要となるカテゴリ、スキル要件などを網羅し、それぞれの立場でIoTを企画・開発・利用するために必要な知識があることを可視化し、認定するものである。本稿では、IoTに関する基本的な知識について、IoT検定の例題を紹介していく(出題範囲(PDF形式)、IoT検定の詳細はこちら)。IoTで事業拡大を狙う方々はぜひ、試していただきたい。