中国産業ウオッチング
目次
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中国の製造業PMI、3月は51.8%と2カ月連続増
中国国家統計局は、2017年3月の中国製造業の「購買担当者景気指数」(PMI:Purchasing Manager's Index)を公表、51.8%だとした。2017年1月以来の2カ月連続増加となった。中国の製造業は緩やかな上昇基調にあると示唆した。
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中国、河北省に新副都心「雄安新区」、国営企業や大学が移転へ
中国政府は2017年4月1日、河北省に副都心「雄安新区」を設置すると正式に発表した。北京市、天津市、河北省の一体化を目指すプロジェクトの具現化で、首都としての北京市への権益の一極集中や社会インフラへの圧迫を緩和する狙いもある。
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百度、北京で自動運転の路上試験の実施を申請
百度は会社本部所在地の北京で、自動運転の路上試験を行うために2017年3月23日に申請を提出した。(1)走行試験に使う道路は三箇所。(2)試験車両が8台。(3)走行試験の内容は、クルマの起動と停止、転向、車道を予め定めた条件下の追跡運転、交差点での信号認識、障害物の回避など。
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奇瑞汽車、中国初の全アルミEVを発売
中国の奇瑞汽車(Chery Automobile社)は2017年3月25日、フレームや車体のほぼすべてがアルミ合金(アルミニウム・マグネシウム合金)で作られた中国初の全アルミ合金EV「eQ1」を発売した。2ドア2シーターの小型EVで、アルミ合金の使用量は93%以上。
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「3万キロ走行」を義務付け、新エネルギー車補助金制度、中国が見直し
中国は、新エネルギー車への補助金制度を見直した。中国財政部、工業と情報化部、科技部、発展と改革委員会は連名で「緊急通達」を出して、新エネルギー車の生産企業が補助金をもらうには3万キロを走行した証明を提出しなければならないと規定した。2016年後半に発覚した新エネルギー車の補助金不正獲得を取り締まる対…
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中国奇瑞汽車、熱効率37.1%を達成したターボエンジンを開発
中国の奇瑞汽車は、熱効率37.1%を達成した排気量1.5Lのターボチャージャー付きガソリンエンジン「E4T15B」を開発した。このエンジンのターボーチャージャーは米Honeywell社、動力関連部品はフランスValeo社、ECUはドイツBosch社と協力して開発した。中国メーカーとして知的財産権を所…
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中国の工業生産、1~2月の売上高の成長率が対前年同期比6.3%増
中国国家統計局は2017年3月19日にメイン業務の年間売上高が2000万元(約3億2000万円)以上の工業企業の売上高成長率を公開した。発表されたデータによると、2017年1~2月の成長率が対前年同期比で6.3%増となっており、2016年3月以来の6%増を続けた。
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中国の工業生産利益、1~2月は対前年同期比31.5%と大幅増
中国国家統計局は2017年3月27日に売上高が一定規模以上の企業の営業利益の統計データを公表した。それによると、2017年1~2月の中国の工業生産利益は1兆156.8億元(約16兆2508億円)、対前年同期比で31.5%の大幅増となった。
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中国の外貨準備高、2月に3兆ドルに戻っても減少傾向
中国の外貨準備高は、2017年2月に3兆51億米ドルとわずかながら3兆米ドル台に回復した。中国の外貨準備高は2014年6月に3兆9932億米ドルのピーク値に付けた以来、中国政府による元安ペースの緩和を狙った為替介入と企業と個人の資本流出の結果、約2年半の間で約1兆米ドルを減少し、2017年1月につい…
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2016年中国の特許国際出願件数は4万3168件で44.7%増
世界知的所有権機関(WIPO)は2017年3月15日に2016年のPCT国際出願状況を発表した。それによると、中国の通信機器メーカーのZTE社が4123件でもっとも出願件数が多かった。同時に、増加率も2015年と比べて91.3%増となっており、件数と増加率ともに世界一となった。
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中国自動車、2月は生産・販売ともに20%以上増の好成長
中国工業と情報化部が3月14日に公表した「2月の自動車産業の経済運営状況」によると、自動車の生産台数は216.0万台、対前年同月比で33.8%増、販売台数は193.9万台、同22.4%増と、いずれも高成長だった。
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中国の生産者物価、2月は高い伸びでも製造業景気は要注意
中国国家統計局が3月9日に発表した2月の生産者物価指数は、対前年同期比7.8%増と、1月の6.9%増よりさらに増加した。中国のPPIは、2016年2月以来ずっと上昇傾向にあり、今回の数値は2008年9月以来の最高値。しかし、今回の増加は、生産が活発になってきたと簡単に喜べる状況ではなさそうだ。
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中国自動車市場、日系3社は2月の販売台数が20%以上増
2月のトヨタ、ホンダ、日産の日系自動車大手3社の中国での販売が好調だった。いずれも対前年同期比で20%以上の増加となっている。その大きな理由は、2017年の春節休み(販売店も休業などになるため、クルマもこの期間は売れにくくなる)が、2月にわずか2日間だけだったことが挙げられる。
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中国国務院、交通インフラの5カ年計画「十三五計画」を公開
2020年までに(1)高速鉄道が人口100万以上の都市の80%をカバーする、(2)鉄道や高速道路、空港が人口20万以上の都市をほぼカバーする、(3)都市鉄道は2015年に比べて倍増の6000kmに達する、(4)石油・天然ガスのパイプラインは2015年比の47%増の16.5万kmに達する、などと計画し…
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中国政府、EV向け電池の促進方案を公開
中国の「工業と情報化部」、「国家発展と改革委員会」、「科学技術部」、「財政部」の4部署は2017年3月1日に連名で「自動車用電池産業の発展を促進する行動方案」を公開した。(1)全体方針、(2)発展方向と主要目標、(3)重点事業、(4)支援政策の4つで構成する。
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中国、電池産業の5カ年計画「十三五計画」で数値目標を公開
中国は、電池の「生産大国」から「技術強国」へ転換しようとしている。そのために、2017年2月8日に中国化学と物理電源産業協会が2016~2020年までの「電池産業5カ年計画」を公表した。
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中国の新興EVメーカー12社が登場、年内にも8車種量産
中国ではこの1、2年で、電気自動車(EV)製造に乗り出す新規参入企業が12社も登場している。さらに、そののうち8社は2017年内にもEVを量産すると発表している。
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中国の次期ExaFLOPSスパコンは「天河三号」
中国のスーパーコンピューター開発状況がより具体化してきた。2017年2月16日、国営新華社通信は、1ExaFLOPSの理論ピーク性能(Rpeak)を持つ次世代のスーパーコンピューターの名称「天河三号」を明らかにし、年内にも検証システムの重要技術が完成すると報じた。
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中国の新エネルギー車1月販売は大幅減、15車種が販売ゼロ
中国「全国乗用車市場信息聯席会」が提供したデータによれば、35車種のうち15車種は、1月の販売台数がゼロで、これまでなかった事態となっている。一方、トヨタのハイブリッド車が健闘した。カローラ・ハイブリッド車とレビン・ハイブリッド車がそれぞれ4112台と2784台販売された。
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中国自動車、1月の生産と販売は下落傾向
2017年1月の中国の自動車生産と販売は、下落傾向だった。中国自動車工業協会が2月13日に発表した2017年1月の中国自動車生産と販売数値によれば、生産が236.90万台、販売が251.95万台、対前年同期比はそれぞれ3.86%減と0.23%増。