トヨタ自動車は2015年12月に、4代目「プリウス」を発売する。最大熱効率40％のガソリンエンジンを搭載するほか、モーターやインバーター、電池の効率を高めた。目標燃費は40km/L。セグメントを超えて部品を共通化するTNGA（トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）に準拠した最初の車両となる。
2015年9月に米国、ドイツ・フランクフルトで車両外観を公開したのに続いて、2015年10月13日に、4代目プリウスに搭載する先進技術について明らかにした。価格や最終燃費、グレード構成については12月の発売時までに明らかにする。
モーターの減速比を向上で対応
トヨタ自動車は、現行「プリウス」で採用したハイブリッド車（HEV）システムの駆動用モーターについて講演した。公益社団法人自動車技術会が2016年11月10日に都内で開催したシンポジウム「動力伝達系の最新技術2016」で、同社パワートレーン先行開発部主任の西峯明子氏が述べた。
トヨタ自動車が2016年1月18日に公表した新型「プリウス」の受注台数は、発売1カ月で約10万台に達した。2015年12月9日に発売した段階で約6万台の事前受注があり、約1カ月で約4万台を積み上げた。月販目標台数の8倍超に相当し、順調に見える。ただし先代の発売1カ月後の受注台数は約18万台。半分強…
最廉価グレードなのに高価なリチウムイオン電池を採用
最も廉価な「Eグレード」で40.8km/Lという燃費性能（JC08モード）を達成してみせたトヨタ自動車の新型ハイブリッド車（HEV）「プリウス」。手放しで称賛したいところだが、新型プリウスの分厚いカタログの片隅に、Eグレード仕様車に関する、気になる一文がひっそりと記されていた。
トヨタ自動車が2015年12月9日に発売した4代目の新型「プリウス」。燃費性能は40.8km/Lを達成した。業界では、早くもプラグインハイブリッド車（PHEV）「プリウスPHV」はどうなるのか、という声が出ている。新型「プリウス」の発表会の会場で、HVシステム開発統括部主幹の伏木俊介氏に、新型プリ…
新型「プリウス」発表会で決意語る
「この『プリウス』は、これからも続く『もっといいクルマづくり』に向けた長い長いチャレンジの始まりだ」――。トヨタ自動車副社長の加藤光久氏は2015年12月9日、都内で開催した新型プリウスの発表会でこう述べた。
トヨタ自動車は2015年12月9日、4代目となる新型「プリウス」を発売した。低燃費を追求したグレードでは、JC08モードで40.8km/Lを達成した。価格（消費税込み）は242万9018円からで、月間販売台数は1万2000台を目指す。2016年9月から同社の堤工場と高岡工場で生産する。
トヨタ自動車は2015年12月に発売する新型「プリウス」で、ハイブリッドシステムの基幹部品を低コスト化した。インバーターやDC/DCコンバーターを搭載するPCU（パワー・コントロール・ユニット）は、部品点数の削減や小型化で約3割低コスト化した。
トヨタ自動車が2015年12月に発売する新型「プリウス」は、同車初となる4WD（4輪駆動）車を設定した。後輪を専用モーターで動かす「E-Four（電気式4輪駆動方式）」は、「エスティマ」や「ハリアー」などこれまでのハイブリッド車（HEV）と同じ。ただ今回は、永久磁石を使わない誘導モーターとした。
トヨタ自動車は2015年12月に発売する新型「プリウス」で、新しいリチウムイオン電池とニッケル水素電池を採用する。電池パックを小型化して搭載性を高めたほか、セルの性能を高めたのが特徴である。
トヨタ自動車は2015年10月13日、同社のハイブリッド車（HEV）に新型「プリウス」で採用したハイブリッドシステムの要素技術を順次適用していく考えを明らかにした。同車で新たに採用、開発した車両設計や小型・高効率化の技術を他の車種に搭載する。
トヨタ自動車は2015年10月13日に開いた新型「プリウス」の技術説明会で、乗り心地や利便性を高めた車両内装の様子を明らかにした。「人にやさしいデザイン」をコンセプトに、内装のデザインや素材にさまざまな工夫を施した。疲れにくいシート構造や、視線の移動を最小限に減らしたインストルメントパネルを採用し…
トヨタ自動車の新型「プリウス」では、搭載する電池の出力を高めて、アシストや充電時により多くの電流を流せるようにした。
パワーカードを「1 in 1」から「2 in 1」へ
トヨタ自動車は、4代目「プリウス」に搭載するパワー・コントロール・ユニット（PCU）の小型化の技術について明らかにした。PCUはハイブリッドシステムの電力を制御するもので、モーターを駆動するインバーターや降圧用のDC-DCコンバーターなどを搭載する。最大の特徴は、3代目プリウスのPCUに比べて体積を…
トヨタ自動車の新型「プリウス」に搭載
トヨタ自動車は、2015年10月13日に日本で発表した4代目となる新型「プリウス」の電気式無段変速機（トランスアクスル）と駆動用モーター（以下、モーター）の技術の詳細を明らかにした（図1）。セグメントをまたぐ部品の共通化を踏まえた設計思想（モジュラー設計）「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチ…
トヨタ自動車の次期ハイブリッド車（HEV）「プリウス」。ハイブリッド機構に平行軸歯車を新しく採用するなどして、現行車に比べて同機構の機械損失を約2割減らしたことが特徴だ。一方、駆動モーターと発電機、エンジンという三つの動力源を走行状況に応じて使い分ける手法は現行車と基本的に同じにした。制御アルゴリ…
トヨタ自動車の新型ハイブリッド車（HEV）である4代目「プリウス」では、同車初の4輪駆動車（4WD）を設定する。誘導モーターを使って後輪を電気的に駆動するシステム「E-Four」を新たに開発した。2輪駆動車のパッケージをベースに車両後方に搭載可能なように小型化を図るとともに、誘導モーターや減速歯車（…
トヨタ自動車が2015年12月に発売する「新型プリウス」は、高張力鋼板やアルミニウム（Al）合金を多用することで、ボディー質量を現行の3代目モデルより約60kg軽くした。
トヨタ自動車は2015年10月13日、次期「プリウス」に関する技術説明会を開催した。現行モデルの燃費性能（JC08モード）の32.6km/Lから40km/Lの達成を目指す。
トヨタ自動車、最大熱効率を40％と世界最高に
トヨタ自動車は、2015年10月13日に日本で発表した4代目となる新型「プリウス」のガソリンエンジンについて、低燃費技術の詳細を明らかにした（図1）。目標燃費はJC08モードで40km/L（ただし、一部のグレード）と、従来の32.6km/Lに対して1L当たり7.4km伸ばす。そのために、ガソリンエ…