トヨタ自動車は2015年10月13日に開いた新型「プリウス」の技術説明会で、乗り心地や利便性を高めた車両内装の様子を明らかにした(関連記事)。「人にやさしいデザイン」をコンセプトに、内装のデザインや素材にさまざまな工夫を施した。疲れにくいシート構造や、視線の移動を最小限に減らしたインストルメントパネルを採用して快適性を高めたほか、防音機能の改善などで静粛性を向上させた。

新型「プリウス」のフロントビュー
新型「プリウス」のフロントビュー
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 前席では、シート内のばね特性を最適化して腰部の筋肉負担が少なくなる骨盤角度を実現した。さらにクッションパッドの素材や厚みを工夫することで、座骨に集中する圧力を周囲に分散させて座り心地を向上させた。座面と背もたれに温熱シートをオプション搭載し、寒冷時の乗り心地も改善した。

先代車と新型車における前部シートの座圧比較。赤色の箇所が座圧の高い部分。(発表スライド)
先代車と新型車における前部シートの座圧比較。赤色の箇所が座圧の高い部分。(発表スライド)
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