ダイハツの新型「ブーン」
図1 ダイハツの新型「ブーン」
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トヨタの新型「パッソ」
図2 トヨタの新型「パッソ」
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 ダイハツ工業とトヨタ自動車は、6年ぶりに全面改良した小型車の新型「ブーン/パッソ」を2016年4月12日に発売した。先代までは両社が共同開発してダイハツが生産していたが、3代目となる新型は開発から生産までダイハツが担当した(図1、図2)。

 価格(税込み)はブーンが115万200~185万3280円、パッソが115万200~183万円。ベースグレードで比較すると、価格は先代より約10万円安い。月間販売目標はブーンが1000台、パッソが5000台。先代までと同様に、ダイハツの池田工場(大阪府池田市)で生産する。

 2014年4月に部分改良した先代は、排気量1.3Lと同1.0Lのエンジンを搭載する車種を用意していた(ブーンは1.0Lエンジン車のみ)。これに対して新型では1.3Lエンジン車の設定をなくし、1.0Lエンジン車だけにした。

 開発を担当したダイハツは新型に、軽自動車の開発で培った低燃費・軽量化技術を投入した。このうち低燃費技術では軽自動車の「ミライース」などに適用している技術を活用し、排気量1.0Lの2WD(2輪駆動)車においてガソリンエンジン車(軽自動車を除く)で最高となる28.0km/L のJC08モード燃費を実現した。燃費は先代よりも1.5%向上した。