AllJoynは、ヒトやモノの周囲にある近傍の機器の連携を実現するための開発フレームワークである。米Qualcomm社が開発した技術だが、Linux Foundationが設立した「AllSeen Alliance」にソースコードが移管され、ここでオープンソース化されるとともに、仕様策定や機能追加が行われている。

 AllJoynでは、機器の発見、セキュリティーの確保、接続の管理、ネットワークの管理などの仕様が規定されている。例えば、AllJoynのフレームワークを使って周囲にある照明機器を発見し、これを制御するといったことが可能だ。

 OSや通信方式は問わない。そのため、OSとしてはiOSやAndroid、Windows、独自の組み込み用OSなど、通信方式としては無線LANやBluetoothなどを混在させた環境で動作させられる。

 AllSeen Allianceには2015年7月17日現在、170社を超える企業が参加。アライアンスを主導するプレミアメンバーとして、キヤノン、、スウェーデンElectrolux社、中国Haier社、韓国LG Electronics社、米Microsoft社、パナソニック、フランスTechnicolor社、米Qualcomm社、シャープ、米Silicon Image社、ソニーが参加している。このうち、Microsoft社は次期OSのWindows 10において、AllJoynの開発環境をネーティブでサポートすることを明らかにしている。