電力の供給は、需要と供給を一致させることが鉄則である。季節や曜日によって1日の需要の変化は異なるが、電源(発電所のこと)の構成は、ベース電源、ミドル電源、ピーク電源の3電源の組み合わせとなる(比率は異なる)。

 ベース電源とは、1日通してある一定以上の需要を賄う電源である。東日本大震災までは、川の流れをそのまま活用するタイプの水力発電所に加え、主力として原子力発電がこれを担ってきた。しかし、原発の多くが停止している現在、大規模な火力発電所がこれを代替している。

 ピーク電源は、1日のうち、需要の大きな時間帯だけを受け持つ電源である。揚水式水力発電所という特殊な水力発電に加え、小規模でボイラ出力の増減が容易な火力発電所が受け持つ。

 ミドル電源とは、ベース電源、ピーク電源の中間的役割を果たす電源であり、主に火力発電所が多い。

電源構成
電源構成