圧電材料である水晶を利用した振動子。水晶は,圧力をかけると電荷を発生(圧電効果)し,電圧をかけると変形(逆圧電効果)する。こうした特性を持つ水晶の結晶に対して交流電圧をかけて共振を起こすことで,周波数精度の高い振動子として利用できる。

 水晶振動子は,一般に水晶の結晶体の両側を電極で挟み込む構造を取る。下図が等価回路となる。L1,C1,R1はそれぞれ等価直列インダクタンス,等価直列容量,等価直列抵抗,C0が並列容量と呼ばれる。