スウェーデンEricsson社,米IBM Corp.,米Intel Corp.,フィンランドNokia社,東芝の5社が,1998年5月から標準化活動を開始した近距離無線データ通信技術。パソコンや携帯電話機と周辺機器との通信などに用いられている。最大データ伝送速度を1Mビット/秒(実効的には721kビット/秒),最大伝送距離を10mにとどめることで,送受信モジュールの低価格化や低消費電力化をねらっている。標準化はBluetooth SIG, Inc.が主体となっている。

 2003年には,機器同士の高速認識技術,無線LANとの相互干渉低減技術,そして拡張SCO(synchronous connection oriented physical link)などを強化した「Bluetooth Version 1.2」が策定されている。2004年11月には,データ伝送速度を最大3Mビット/秒に高速化した「Bluetooth 2.0+EDR」を策定した。