top runner program

 「省エネ法」(エネルギーの使用の合理化に関する法律)の規制対象になるジャンルの商品に対して,エネルギー消費量の削減目標を決めるために用いる手法。まず市場に出回る商品をある程度区分けし,その中から最も低消費電力な商品を“トップランナー”に見立てる。そして,ある一定期間内ですべての商品に対して,このトップランナーよりもさらに一定の割合以上に低消費電力化することを求める。

 2005年7月現在の規制対象は,冷蔵庫やエアコン,テレビ受像機やVTR,自動車,ガス器具など18項目。対象商品は広がりを見せており,例えばテレビ受像機は当初CRTテレビのみが対象だったが,2005年秋ころまでに液晶テレビやPDPテレビにまで広がる予定である。このほかDVDレコーダなども対象になる見込み。

 省エネ法の具体的な実施内容については,経済産業省 資源エネルギー庁の総合資源エネルギー調査会の中に省エネルギー部会や省エネルギー基準部会を設けて検討が進められている。検討の内容は経済産業省の審議会情報のWWWサイトで確認できる。

トップランナー方式を用い,テレビ受像機の年間消費電力量の削減目標値を設定する流れ 図 トップランナー方式を用い,テレビ受像機の年間消費電力量の削減目標値を設定する流れ
(日経エレクトロニクス2005年7月18日号より抜粋)