家電・モバイル ボリュームゾーンの最新動向を知る
 

ISDB-Tとは

アイエスディービーティー

2005/03/18 17:02
印刷用ページ
integrated services digital broadcasting-terrestrial

 日本の地上デジタル放送の規格。家庭における固定受信だけではなく,自動車などの移動受信,携帯機器の受信も考慮して決められた。マルチパス干渉に強い周波数分割多重方式の1つであるOFDM(orthogonal frequency division multiplex)を採用したことに加え,(1)搬送波ごとに伝送パラメータ(各搬送波の変調方式など)を設定することが可能,(2)時間インタリーブを採用,の大きく2点の工夫が盛り込まれている。

 現実の放送を想定すると,単にOFDMを採用しただけでは,固定受信と携帯受信を両立させるのは難しい。HDTV放送を実現するためには,高速にデータ伝送することが必要で,64値QAMなどできるだけ多値化して送信したい。一方,小型のアンテナしか装備できない携帯電話機などに向けた放送では,安定した受信を実現するため,極端な多値化は避けQPSK程度にとどめたい。そこで国内方式では,6MHzの帯域幅を13個のセグメントに分割し,セグメントごとに搬送波の変調方式を変えられるようにした(図)。携帯機器向け放送には,このうちの1セグメントを使う。セグメント化したことで,端末は狭帯域な信号処理回路を実装すれば済むという利点もある。

 また,携帯機器向け放送を受信できるように,時間インタリーブを採用した。携帯受信について評価実験を行った関係者は「時間インタリーブがなければ,受信品質が極端に劣化し,携帯受信の実用化は難しかっただろう」と口をそろえる。各搬送波に採用する変調方式や時間インタリーブ長などは,TMCC(伝送多重制御信号)として放送波に多重される。

周波数ごとに伝送パラメータを設定できる
図 周波数ごとに伝送パラメータを設定できる
ISDB-Tでは,1チャネルの帯域幅6MHz(実際には約5.57MHz)を13個のセグメントに分割,各セグメントごとに伝送パラメータを設定できる。なお,図で携帯受信用のセグメントは端に置いたが,実際には,中央に配置される。(2003年8月18日号より抜粋)

コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング