シャン州に設置した太陽光発電システム(出所:NECネッツエスアイ)
シャン州に設置した太陽光発電システム(出所:NECネッツエスアイ)
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 NECネッツエスアイは8月21日、ミャンマーの非電化地域に太陽光発電システムを設置したと発表した。すでに稼働を開始している。

 ミャンマーは、2010年に民主化して以降、先進諸国による経済制裁が緩和され、高い経済成長を維持すると期待されている。その基盤となるインフラの整備が進んでいる。

 非電化率は2013年時点で約7割に上り、国内の全村落約6万2000村のうち、約4万5000村となっている。

 そこで、日本政府は、政府開発援助(ODA)の一環として、ミャンマーの非電化村落に、太陽光発電や小規模な水力発電を導入し、電化によって地域の住民の生活環境を改善する事業に取り組んでいる。今回の太陽光発電システムの設置は、この一環という。

 日本国際協力システム(JICS)経由で、ミャンマーの畜水産・開発省向けに、NECネッツエスアイのタイ法人が受注した。

 少数民族が多いチン州とシャン州の7カ所の非電化村落に、合計出力120kWの太陽光発電システムを設置した。

 NECネッツエスアイは、ミャンマーでの事業として、電力インフラのほか、交通インフラに関連する通信システム、公共通信ネットワークなどの整備にも積極的に関わっていくとしている。