ソーラーシェアリングによる「沼田市利根町太陽光発電所」(出所:日本アジアグループ)
ソーラーシェアリングによる「沼田市利根町太陽光発電所」(出所:日本アジアグループ)
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 日本アジアグループ傘下のJAG国際エナジー(東京都千代田区)は7月31日、ソーラーシェアリングによる「沼田市利根町太陽光発電所」が発電を始めたと発表した。群馬県沼田市に建設した、出力約1.1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、同社がコンストラクションマネジメント(CM)業務を担当した。

 発電事業主は、椎坂建設(群馬県沼田市)となる。同社が賃借した約4haの土地に、支柱を立てて屋根型の太陽光発電施設を設置した。1万1040枚の細長い長方形のパネルを藤棚のように隙間を空けて並べた。パネルの下は農地として活用する。年間の発電量は一般家庭の約385世帯に相当する規模を見込み、農地では大豆を耕作する。

 こうした農業と太陽光発電を同時に行うことを一般的に「ソーラーシェアリング」、農林水産省では「営農型発電設備」と呼んでいる。

 今回の発電所が立地する土地はもともと山林の一部で、シカの放牧地として利用されていた非耕作地だった。ソーラーシェアリングの採用によって、農地としても活用することになった。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは佐田建設が担い、太陽光パネルは日能興産製、パワーコンディショナー(PCS)は田淵電機製を採用した。JAG国際エナジーは、事業主に代わって施工品質の管理や工程管理などを担当するCMを手掛けるとともに、竣工後のO&M(運営・保守)も行う。