社食への思いを語る柴田英利氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンはルネサスのスライド。
社食への思いを語る柴田英利氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンはルネサスのスライド。
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厨房と配膳カウンター 日経エレクトロニクスが撮影。
厨房と配膳カウンター 日経エレクトロニクスが撮影。
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食堂のテーブル 11階にあり眺めは良い。日経エレクトロニクスが撮影。
食堂のテーブル 11階にあり眺めは良い。日経エレクトロニクスが撮影。
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営業時間別のメニュー 大地を守る会のスライド。
営業時間別のメニュー 大地を守る会のスライド。
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メニューの例 大地を守る会のスライド。
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ランチボックスの見本 日経エレクトロニクスが撮影。
ランチボックスの見本 日経エレクトロニクスが撮影。
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パスタ、オープン記念特別メニュー、カレーの見本 日経エレクトロニクスが撮影。
パスタ、オープン記念特別メニュー、カレーの見本 日経エレクトロニクスが撮影。
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産地を明示 日経エレクトロニクスが撮影。
産地を明示 日経エレクトロニクスが撮影。
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 ルネサス エレクトロニクスは、2015年7月30日に新本社の社員食堂を報道機関に公開した。同社は東京駅前の日本ビルから、東京メトロ有楽町線豊洲駅近くの新オフィスビルに本社を移し、それを機に社員食堂を一新した(関連ニュースリリース)。

 報道機関向けの説明会に登壇した同社の柴田英利氏(取締役執行役員兼CFO)によれば、同氏がシリコンバレーの企業を訪問した際に「いいなぁ」と思ったカフェテリア風の社員食堂をイメージして作ったという。手本となった社員食堂は、食べるだけでなく、社員がコミュニケーションを取る場としても機能していたことを意識したとする。

 一方、食べるという本来の機能に関しては、平均年齢が高い社員の健康を考慮したという。「以前は、社員の食事に炭水化物と油が多いことが気がかりだった。新オフィスでは野菜を中心にしたメニューにして、健康に良い食事を摂ってもらおうと考えた」(柴田氏)。

 新しい社員食堂のデザインはルネサスが中心に行ったが、料理や調理に関しては外部企業2社が基本的に担う。大地を守る会(本社:千葉県千葉市)がメニューの考案や素材の調達を担当し、調理や食堂の運営はトラベルカフェ(本社:埼玉県川越市)が行う。

 大地を守る会は、無農薬野菜を中心とした生鮮食品などの定期宅配やインターネット通販を中核とした企業で、顧客数は24万人である。東京に直営のレストランを1軒、惣菜/弁当販売店舗を数軒持つが、社員食堂参入は今回が初めてという。一方、トラベルカフェは同じ名称のレストランなどを、全国に35店舗展開している。

ランチボックスが700円

 ルネサス新本社の社員食堂のテーマは「日本一野菜のおいしい社内カフェ」である。メニューは大地を守る会の強みである、無農薬で生産者の顔が見える野菜をウリモノにしたものになる。メニューは、11:30am~13:30pmの昼食営業、13:30pm~17:30pmのカフェ営業、17:30pm~21:00pmのラウンジ営業で変わる。

 昼食時はランチボックス(弁当)が700円(肉中心と野菜中心がある)、パスタが600円、カレー/丼ものが500円、麺類(うどん、そば)が400円など。カフェ営業時はオーガニックコーヒーが150円など。ラウンジ営業時は、480円/450円の1品料理や、880~1000円の盛り合わせがある。夕食メニューのランチボックスもあり、昼食時と同じく700円。

 「社員食堂で700円の弁当はちょっと高価だ」と筆者は正直感じたが、大地を守る会から「我々が直営している惣菜/弁当販売店舗ではランチボックスの価格は1000円以上で、社内カフェ向けの価格設定である」との説明があった。