Oracle Argusの画面イメージ
Oracle Argusの画面イメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 日本オラクルは2015年7月22日、医薬品開発の安全性管理アプリケーション「Oracle Argus」の最新版である「Oracle Argus Standard Edition 8.0」「Oracle Argus Enterprise Edition 8.0」「Oracle Argus Safety Japan 8.0」の提供を開始した。

 今回の最新版は、日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)のガイドラインE2B(R3)や米国食品医薬品局(FDA)の電子的ワクチン有害事象報告システム(eVAERS)を含む新しい報告要件に安全性管理部門が準拠できるように設計された。3製品とも、オンプレミスとクラウドの両方で利用できる。

 ICH E2B(R3)とFDA eVAERSに対応した緊急報告書を作成できるOracle Argus Standard Edition 8.0は、レポート作成ツール「Oracle Business Intelligence Publisher」と新たに統合したことで、柔軟かつ迅速な定期報告が可能になった。また、システム間連携のためのソフトウエア「Oracle B2B」にも対応。システムを用いた規制当局への緊急報告書の提出や授受の確認がよりスムーズになった。

 Oracle Argus Enterprise Edition 8.0は、Oracle Argus Standard Edition 8.0の機能に加えて、強化された臨時追加レポート作成機能、過去にさかのぼってデータを検索・閲覧できるポイントインタイムクエリー機能、定期報告用に過去データをさらに分析できる機能を備える。これらの新機能により、安全性管理部門はレポートの作成・維持コストを長期間にわたって削減できるという。

 Oracle Argus Safety Japan 8.0は、Oracle Argus Standard Edition 8.0の機能に加えて、日本特有の要件に対応するための機能を追加した。これにより、日本の治験安全性最新報告(J-DSUR)や医薬品医療機器総合機構(PMDA)の緊急報告および定期報告の強化など、日本の新しい報告要件への準拠を可能にする。

 さらに、各国共通の情報に現地で必要な情報を追加して、症例データを固定できるローカルロック機能を新たに導入。症例管理に関する業務効率とデータ管理における安全性の改善に有効だとしている。