ドイツの太陽光発電開発事業者であるIBC Solar社は7月8日、ハンガリーに出力18.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設を開始したと発表した。ハンガリーで最大規模のメガソーラーとなる。
オーストリアの子会社のIBC Solar Austria社が、技術開発、機器の調達、建設を、ルーマニアEnergoBit社グループ 、ハンガリーWire-Vill Energetics社と共同で担っている。
建設地は、褐炭火力発電所「MatraiEromu」の隣接地となる。同発電所も、ハンガリーで最大規模の石炭火力発電所になるという。いずれも発電事業者は、Matrai Kraftwerk社となる。同社は、ドイツの電力会社、RWE社が50%を出資している企業。
面積30haの土地に、7万2480枚の太陽光パネルと、10台のパワーコンディショナー(PCS)を設置する。稼働後の年間発電量は、ハンガリーの一般家庭約1000世帯分の消費電力に相当する量を見込んでいる。
建設地は、近隣から70m高い場所にあり、建設資材や発電設備の輸送が課題だった。新たに道路を整備し、輸送を実現したとしている。
8月に完工する予定で、完成後には、6週間にわたるテスト運転を実施する。