IoTシステムは3つの部分からなる センサー搭載の機器をPAN通信でゲートウエー装置につないだエッジ(青い部分)。ネットワーク(緑の部分)。データ処理のアプリケーションが稼働するクラウド/サーバー(橙色の部分)。Plat’Data Processingが扱うのは、緑色の部分。なお、上の図の白い筐体が、ゲートウエー装置のOpenBlocks IoTファミリーの製品例。ぷらっとホームのスライド。
IoTシステムは3つの部分からなる センサー搭載の機器をPAN通信でゲートウエー装置につないだエッジ(青い部分)。ネットワーク(緑の部分)。データ処理のアプリケーションが稼働するクラウド/サーバー(橙色の部分)。Plat’Data Processingが扱うのは、緑色の部分。なお、上の図の白い筐体が、ゲートウエー装置のOpenBlocks IoTファミリーの製品例。ぷらっとホームのスライド。
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大規模IoTシステムに対応 センサー搭載のエッジ機器(図では左端)が20万〜30万個、ゲートウエー装置(図では中央の白い筐体)が1万台のシステムに対応できるという。ぷらっとホームのスライド。
大規模IoTシステムに対応 センサー搭載のエッジ機器(図では左端)が20万〜30万個、ゲートウエー装置(図では中央の白い筐体)が1万台のシステムに対応できるという。ぷらっとホームのスライド。
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Plat’Data Processingのうちゲートウエー装置で稼働する「PD Emitter」は、図の赤いボックスにおいて白枠で囲んだ「データデコード」などを担う。クラウド/サーバーで稼働する「PD Exchange」は、図の右側の緑色のボックスにおいて白枠で囲んだ「プロトコル」などを扱う。ぷらっとホームのスライド。
Plat’Data Processingのうちゲートウエー装置で稼働する「PD Emitter」は、図の赤いボックスにおいて白枠で囲んだ「データデコード」などを担う。クラウド/サーバーで稼働する「PD Exchange」は、図の右側の緑色のボックスにおいて白枠で囲んだ「プロトコル」などを扱う。ぷらっとホームのスライド。
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 IoT向けゲートウエー装置やマイクロサーバーといったハードウエアを開発してきた「ぷらっとホーム」(本社:東京都)が、IoTの通信向けソフトウエアに進出した。ブランド名を「Plat’Data Processing」とし、第1弾製品を2015年6月に発表した(ニュースリリース)。製品開発の意図などを同社に聞いた。

 「センサーと無線通信機能を備えたIoTのエッジ機器を多数設置して、いわゆるビッグデータを手元のPCに集めたものの、その先、どうしていいのか分からない」という声が少なくない。Plat’Data Processingの開発に携わった、ぷらっとホームの松下享平氏はこう言う。そこで、集めたデータをクラウドやサーバーに送ることの支援を狙って、Plat’Data Processingを開発した。クラウドやサーバーでは、データを処理解析するアプリケーションが稼働する。

 「IoTではエッジ機器、およびクラウドやサーバー上のアプリのGUIは、実際に見る機会が多く、分かりやすい。しかし、エッジ機器とクラウドやサーバーを結ぶ通信やネットワークを直接、目にする人は少ない。このためか、そこを経由してデータを送る/受け取るプロセスをどう進めたら良いかでつまづくケースが多い」(同氏)。ネットワークや通信技術の詳細を知らなくても、エッジ機器とクラウドやサーバー間でのデータのやりとりを行えるようにするのが、Plat’Data Processingだという。

 松下氏によれば、Plat’Data Processingは「ビッグデータ」と呼べる規模のデータを扱うIoTシステムに対応できるとする。同社が行った実験においては、同時接続数1万セッション/インスタンスでは、問題なく(接続エラーなし)データを送ることができた。セッション/インスタンス数はゲートウエー装置数に等しく、ゲートウエー1台当たり20~30のセンサー(エッジ機器)を接続できるため、20万~30万センサーの規模のIoTシステムを扱えることになる。