赤外線センサー分野の第一人者である立命館大学教授の木股雅章氏が、国際学会・イベント「SPIE」における研究と産業の最新動向を紹介する。木股氏は、赤外線センサーの国内外の技術や産業、そして特許などの動向に詳しく、恒例となった「赤外線アレイセンサフォーラム」(2015年7月31日、立命館大学草津キャンパス)も主催している。8月5~6日の「赤外線イメージングソリューション」(日経エレクトロニクス主催、東京・目黒雅叙園)では、講師とチェアを務める。基礎編における充実した講演は毎回好評を博している。応用編では、同氏が招聘した海外からの講師が多数登壇する。以下は同氏のレポートだ。(日経エレクトロニクス)

 光学関係の国際学会「SPIE」のDSS (Defense + Security / Sensing + Applications) 2015シンポジウム/併設展示会は、4月21~24日(展示会は22~23日)の期間、米国Baltimore Convention Center(メリーランド州)で行われ、赤外線イメージング技術を中心に多数の論文発表と展示がなされた。論文(Conference)と展示(Exhibition)の中で、特に注目された非冷却赤外線イメージセンサー関連技術について報告する。