ドイツが産官学で「Industry 4.0」(インダストリー4.0)を推進しているのに対し、日本は個別企業の取り組みこそ先行しているものの、国や業界としての取り組みでは後れを取っているといわれてきた。だが、最近では既存の枠を超えて「つながる」動きが出てきている。

 2015年7月6日に開催された「FACTORY 2015 Summer」(主催:日経BP社)では、「製造業の新潮流と日本」と題したパネルディスカッションに各界のキーパーソンが登壇し、日本の課題と展望についての議論が交わされた。パネリストは、経済産業省製造産業局ものづくり政策審議室長の西垣淳子氏、三菱電機役員理事FAシステム事業本部副事業本部長の山本雅之氏、および富士通産業・流通営業グループ プリンシパル・コンサルタントの熊谷博之氏。モデレーターは、日経BP社執行役員、『日経ものづくり』『日経テクノロジーオンライン』発行人の望月洋介が務めた。

左から経済産業省の西垣淳子氏、三菱電機の山本雅之氏、富士通の熊谷博之氏
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