年度別のPCS受注容量と出荷容量(出所:東芝三菱電機産業システム・TMEIC)
年度別のPCS受注容量と出荷容量(出所:東芝三菱電機産業システム・TMEIC)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は5月20日、太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)の2014年度の販売実績を公表し、受注容量約3GW、出荷容量約2.5GWを達成したと、発表した。

 受注容量、出荷容量ともに、前の年度に比べて1.5倍の伸びとなり、2009年度からの累積では、受注容量が約6GW、出荷容量は約4.6GWに達した。

 2011年7月に固定価格買取制度(FIT)が始まって以降、同社のPCS出荷容量は、2011年度42MW、2012年度472MW、2013年度1606MW、そして2014年度に2536MWと、ここ3年で急増している。

 TMEICは、2014年度のPCSの国内向け出荷実績などについて、「台数ベースで約4500台、容量ベースでは2170MW(2.17GW)に達する見込みで、現在、1MW以上のメガソーラー案件では、容量ベースで50~60%のシェアと推定している」としている(関連記事)。今回、公表した出荷容量は、海外向けも含んでおり、約1割が海外向けとなる。

 同社では、国内向けに関しては、今後、3年間で、年間1.5~2GWの販売目標を掲げているほか、2015年度には、米国、インド、中国に建設した製造拠点が本格的に稼働し、日本を含め4カ国での製造体制が整う。今後は、堅調な国内向け出荷に加え、海外向けの伸長がPCS事業の拡大に貢献しそうだ。