HAL作業支援用(腰タイプ)を装着しての鍬入れの儀。左から山海氏、内堀知事、品川市長
HAL作業支援用(腰タイプ)を装着しての鍬入れの儀。左から山海氏、内堀知事、品川市長
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 「ロボットスーツHAL」を手がけるCYBERDYNEは2015年5月12日、福島県郡山市において「次世代型多目的ロボット化生産拠点」建設着工の安全祈願祭と起工式を実施した。

 本式典には、福島県知事の内堀雅雄氏、郡山市長の品川萬里氏といった地元自治体の首長をはじめ、郡山商工会議所などの経済団体、地元の建設業者や製造業者などが数多く参加。安全祈願祭では、大勢の報道陣が見守る中、CYBERDYNE 社長の山海嘉之氏、内堀知事、品川市長がそれぞれ「HAL作業支援用(腰タイプ)」を装着し、鍬入れの儀を行なった。

 起工式の祝辞において内堀知事は「福島県におけるロボット産業や、医療関連産業の振興はもとより、福祉、農業、土木など、さまざまな分野での活性化に大きく寄与し、復興を力強く後押しするものと確信している」と語った。

 品川市長は「今回の拠点は、福島県医療機器開発・安全性評価センター(郡山市富田町)、福島再生可能エネルギー研究所(郡山市待池台)とほぼ一直線に連なる場所。それぞれがハブとなって新しい産業、そして新しいビジネスネットワークを形成してほしい」と、本拠点の未来に期待を込めた。

 今回の生産拠点は、福島県が主導する「福島医療・福祉機器開発・事業化事業費補助金」を活用して建設される。延べ床面積3283m2の敷地に医療機器、国際安全規格を満たす各種のHAL、その他のロボット、健康管理デバイスなどの製品群を段階的に製造する予定で、操業開始は2016年3月末を見込む。