米国の太陽光パネルメーカーのサンパワーは4月16日、米アップルと共同で、中国で2カ所、合計出力40MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設すると発表した。

 中国西南部にある四川省のアバ・チベット族チャン族自治州の、紅原県(Hongyuan County)と若爾蓋県(Ruoergai County)にそれぞれ、出力20MWのメガソーラーを建設する。同自治州における、最初のメガソーラーになる。

 発電事業者は、アップルと、サンパワーのプロジェクト開発会社である中国Sichuan Shengtian New Energy Development社となる。

 紅原県の出力20MWのうち、出力2MW分については、すでに電力網に連系している。この2MW分には、1軸追尾型の架台システムと、放物面鏡を組み合わせた、サンパワー製の集光型太陽光パネル(CPV)を導入した。

 太陽光を発電と農業で分け合い、発電しながら、牧草を栽培できる発電システムを導入するとしている。

 2カ所の出力20MWのメガソーラーは、2015年第4四半期に完成する予定。稼働後の合計年間発電量は、8000万kWhを見込んでいる。

 サンパワーは、これまでにもアップルのメガソーラー向けに、米国のカリフォルニア州、ネバダ州、ノースカロライナ州で6カ所、合計出力90MWの太陽光発電システムを供給してきた。今回は、両社による初の海外でのメガソーラーとなる。

 サンパワーは2014年10月に、中国で最低で合計出力3GWのメガソーラーを開発し、2000万米ドルを投じると発表した。中国のTianjin Zhonghuan Semiconductor社、Sichuan Development Holding 社、Leshan Electric Power社、Tianjin Tsinlien Investment Holding社との合弁会社である、Sichuan Shengtian New Energy Development社を通じて開発する。

 また、中国の合弁企業における集光型太陽光パネルの生産能力を増強しており、Huaxia CPV (Inner Mongolia) Power社で従来の年間300MWに加えて、同50MWの工場を3カ所50MW追加した。