太陽光発電設備の国内累積導入量の見通し(出所:JPEA)
太陽光発電設備の国内累積導入量の見通し(出所:JPEA)
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全電力需要に占める太陽光発電電力の割合の推移(出所:JPEA)
全電力需要に占める太陽光発電電力の割合の推移(出所:JPEA)
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 太陽光発電協会(JPEA)は4月7日、「JPEA PV OUTLOOK 2030」(2013年12月発行)の姉妹編として、「2030年に向けた確かな歩み~スマートカントリー日本を目指して~」を公表した。2013年版で掲げた「2030年での国内累積導入量目標100GW」を維持しつつ、固定価格買取制度(FIT)の動向、系統接続問題、その先のビジョンも含めて改定した。

 今回の姉妹編では、2013年版で49.4GWとしていた2020年の国内累積導入見通しを、65.7GWに上方修正した。住宅用太陽光を18.3GWから16.3GWに下方修正した一方で、1MW未満の案件を17.0GWから25.2GW、1MW以上のメガソーラー案件を14.1GWから24.2GWに大幅に上方修正した。メガソーラーの急増が、全体の導入量を押し上げる格好になる。

 2015年7月以降、FITのプレミアム期間終了後は、10kW未満の住宅用システムは、安定的な伸長を続ける一方で、メガソーラーについては急拡大から漸増となるとみている。その結果、住宅用と1MW未満の伸びが相対的に大きくなり、2030年には、住宅用36.4GW、1MW未満34.6GW、メガソーラー29.1GWという内訳で目標の約100GWに到達、その後、2050年には約190GWに達すると予測した。