シスメックスと川崎重工業の折半出資会社であるメディカロイドは、医療用ロボットに関して、2015年度から本格的な製品開発のステージに入る(リリース)。これに向けて、シスメックスと川崎重工がメディカロイドに計25億円(12億5000万円ずつ)の追加出資を決定した。

 産業用ロボット技術を医療用途に応用する「アプライドロボット」と、新規開発する「手術支援ロボット」を手掛ける。2016年度にアプライドロボット、2019年度に手術支援ロボットを発売し、2030年度には1000億円の売り上げを目指すという。

 メディカロイドは2013年10月から、神戸医療産業都市(ポートアイランド)を拠点とし、大学病院などの医療機関や企業、行政と連携しながら、医療用ロボットの開発に向けたマーケティング活動を進めてきた。今回、医療の将来動向を踏まえ、事業化の可能性を多面的に勘案して事業計画を策定したという。

 製品化に向けては、医療機関や専門技術を保有する企業、薬事承認を所管する行政など、各分野との連携を強化するためのオープンプラットフォームを構築。製品開発と並行して、製造や販売、アフターサービスの体制を整える。