鹿児島県と東芝および日本食農連携機構は2015年3月31日、農業分野における技術革新で提携したと発表した。3者の持つリソースと知見を持ち寄ることで、農産物の生産から加工、流通、販売に至る各フェーズで技術革新を目指すという。

 3者は鹿児島県が鹿屋市内に4月に新設する「大隅加工技術研究センター」で、新しい技術開発に取り組む。具体的には鹿児島県の食、農業および農村に関する政策的資源、東芝の電解機能水の衛生関連技術、日本食農連携機構の食農分野におけるネットワークを組み合わせて、農産物の高鮮度の流通保蔵に関する技術開発を進める。これにより農産物や農業生産活動に対する新たな付加価値を創出する。

 鹿児島県は2014年度から農業の高付加価値化を進める「大隅農業・加工技術研究プロジェクト」を推進しており、今回の提携はその一環。プロジェクトの中核拠点である大隅加工技術研究センター内には流通技術実証施設があり、品質保持や長期保存に必要な施設を設置されている。