竣工した「サニーソーラー福島中央発電所」(出所:JFEエンジニアリング)
竣工した「サニーソーラー福島中央発電所」(出所:JFEエンジニアリング)
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 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は3月16日、福島県のゴルフ場跡地に出力26.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「サニーソーラー福島中央発電所」を完成したと発表した。同日、現地で竣工式が開催された。

 同発電所の事業主体は、健康食品や化粧品の企画・販売などを手掛けるサニーヘルス(長野市)となる。同社が所有する福島県須賀川市のゴルフ場跡地に建設した。太陽光パネルの出力26.2MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は21MWとなる。年間2600万kWh、一般家庭8000世帯分の消費電力に相当する発電量を見込む。発電電力は全量を東北電力に売電する予定。

 EPC(設計・調達・施工)サービスはJFEエンジニアリングが担当し、太陽光パネルはハンファQセルズ製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 事業用地となったゴルフ場跡地は、複雑な起伏があり、標高差100mの山岳傾斜地となっている。そこで、土地の形状を1m間隔で測量し、パネルを最適に配置することで、発電量を最大化したという。また、傾斜地でのパネル設置に適した2足架台を採用することなどにより、造成工事を最小限にとどめ、現状の地形や起伏を最大限に活用した。

 JFEエンジニアリンググループは、これまで全国で100カ所約370MWの太陽光発電所を手掛けている。今後、全国各地で未利用エネルギーを活用した発電事業が活発化していくことを睨み、今年4月に発電エンジニアリング本部を新設する。事業企画からプラントの設計、建設、事業運営までワンストップのエンジニアリング提案を強化していくという。