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加藤電機、GPSではなく920MHz帯を使う見守りサービス

2015/03/02 12:42
赤坂 麻実=日経デジタルヘルス
加藤電機 代表取締役社長の加藤学氏(左から5番目)とSANサポーター
加藤電機 代表取締役社長の加藤学氏(左から5番目)とSANサポーター
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SANレーダー(左)とSANタグ(右)
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SANアンテナ
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SANアンテナ携帯用のケースなど
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SANアンテナ収納ポケット付きシューズをアキレスが参考出品
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 加藤電機は、920MHz帯の無線通信を使った見守りサービスを、2015年4月27日から提供する(発表資料:PDF)。発信タグを持った高齢者や子どもなどを、定置されているアンテナを使って、おおよその所在エリアを絞りこんで、レーダーを持ったボランティアなどが探し出すという仕組みだ。GPSを使わない捜索サービスは国内初であり、GPSを使ったサービスより誤差が小さいことが特徴という。

 サービスの名称は「SANフラワー見守りサービス」。SANは「Security Alliance Network」の略という。広告協賛し、自社店舗などにアンテナを設置する協力企業・団体の「SANサポーター」、レーダーを持って捜索の依頼に応えるボランティアの「SAN見守り隊」の協力を前提としている。SANサポーター費用は年間8万1600円から。SANサポーターであるイエローハットとオートバックスセブンは今後、全国の店舗に順次、アンテナを設置していく。加藤電機は今後も多店舗展開する企業や小学校などに売り込み、2020年までに全国11万本のアンテナ設置を目指す。

 利用者が持つ発信タグ「SANタグ」は、重さ約15gと軽く、連続待受時間は1200時間(1.5カ月)程度。15秒に1回、1ミリ秒の発信を行う。通信距離は最大で4km。3軸加速度センサーを搭載しており、利用者が本体を振ると、受信した基地局のエリアを家族などにメールで知らせる機能を持たせた。なお、この通知メールには、SANサポーターの広告を掲載する。希望小売価格は税別1万2800円で、月額利用料などは設定しない。

 SANサポーターの店舗などに設置する「SANアンテナ」は、受信したSANタグの情報を、KDDIの800MHz帯を使って、10分ごとにクラウドサーバーへ送信する。クラウドサーバーに集められた利用者の所在エリア情報は、家族などがスマートフォンやパソコンから確認できる。アンテナの通信距離は最大4kmで、たとえば東京都港区(20.34km2)の場合、38本を設置すれば、ほぼ全域をカバーできるという。大きさは無線ルーター程度(88×180×40mm)。

 ボランティアなどが手に持って捜索に使う「SANレーダー」は、最大20個のSANタグのIDを登録でき、IDを指定してピンポイントで捜索することも、近辺をスキャンして登録IDの信号をあるだけキャッチすることもできる。信号を受けると、距離と方向、電界強度を画面に表示する。希望小売価格は税別4万円。防犯ボランティア団体での購入を想定しているが、タグ利用者の家族など、個人での購入も可能。

 今後は、2015年5月に、加藤電機が本社を構える愛知県半田市で、徘徊見守り訓練を行う予定。同市では2015年内に100本のアンテナ設置を計画している。また、東京や大阪、千葉などで防犯かけつけ訓練や遭難者捜索訓練、海難救助訓練なども行う予定。日本大学と共同で、バルーンやドローンにSANレーダーを搭載し、見通し距離を最大にして捜索する実験も予定している。

日経デジタルヘルス Special

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