太陽光発電ファンドを巡る動きが活発化している。SBI証券が3つのファンドで総額約30億円を組成したほか、ファンドクリエーショングループも2月に3つのファンドで総額約17億円を完売した。

  SBI証券とSBIマネープラザ(東京都港区)は2月24日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)に投資する3つの太陽光発電ファンドを組成し、募集を開始したと発表した。

 3つのファンドのうち、第1号ファンドについてはすでに完売し、第2号、第3号案件についても募集を開始した。募集総額は3ファンド合計で約30億円となる。SBIグループは、今後も太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー発電事業に関連したファンドを積極的に取り扱う方針という。

 3つの案件の概要は以下の通り。第1号案件は、熊本県錦町に建設した出力約2.2MWのメガソーラーで、匿名組合出資によるSPC(特定目的会社)、CNPV JAPAN錦太陽光発電事業匿名組合が発電事業者となる。2015年2月に運開始予定。第2号ファンドは、熊本県津奈木町に建設する出力約1.5MWの案件で、匿名組合出資によるSPC(CNPV JAPAN津奈木太陽光発電事業匿名組合)が事業者。第3号ファンドは、鹿児島県指宿市に建設し、出力約3.4MWで、匿名組合出資によるSPC(RS指宿匿名組合)が事業者となる。第2号と第3号の案件は、2015年3月に運転開始の予定。