ソフトバンクの子会社で再生可能エネルギー事業を展開するSBエナジー(東京都港区)と三井物産は2月2日、熊本県荒尾市の出力約22.4MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ソフトバンク熊本荒尾ソーラーパーク」の運転開始式典を開催した。
両社による合弁のSPC(特定目的会社)「熊本荒尾ソーラーパーク」が発電事業者となり、日本コークス工業(東京都江東区)が荒尾市大島に所有する約27.8haの土地に建設した。
約1.5km離れた場所には、同様に両社によるSPCが2015年3月から発電を開始する予定の約20MWのメガソーラー「ソフトバンク大牟田三池港ソーラーパーク」(福岡県大牟田市)がある。
そこで、20MW規模の二つのメガソーラーが、一つの連系点を共有するという、例を見ない運用となっている。連系点を共有するとともに、連系設備の一部を共用している。
熊本荒尾ソーラーパーク 副社長で、三井物産 環境・新エネルギー事業部の上田 裕事業部長によると、二つのメガソーラーを運営する、それぞれのSPCに対するプロジェクトファイナンスによる融資は、一つの連系点を共有する運営を考慮したものになっているという。
このプロジェクトファイナンスのアレンジャー(主幹事)は、みずほ銀行が務めた。融資額などは、非公開とする。
年間約2189万6000kWhの発電量を見込み、これは一般家庭約6000世帯分に相当する。
EPC(設計・調達・施工)サービスは、東芝が担当した。太陽光パネルは東芝製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、架台はリヒテンシュタインのヒルティ製を採用した。