国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は1月12日、米国は一次エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの比率を、2010年の7.5%から2030年までに27%に高められるとの展望を発表した。

 また、米国の電力部門における電源別の出力容量では、2010年の14%から、2030年までに50%に拡大すると予想する。2030年時点の数値では、中国に次ぐ世界第2位となる。

 米国による、一次エネルギー消費量の将来の構成比率の計画では、2030年に再生可能エネルギーの比率は10%としている。

 これに対して、IRENAでは、米国の2030年までの再生可能エネルギーへの投資は、従来の予想から380億米ドル積み増される見通しで、合計で860億米ドルに達すると予測している。これによって、一次エネルギー利用に占める再生可能エネルギーの比率が2030年までに27%に高まるとする。

 再生可能エネルギーのシェアの上昇とともに、米国では、省エネや国民の健康といった理由によって、2030年までの間に、国内の電力消費額が300億~1400米ドル削減される見通し。