世界銀行は2014年12月22日、ネパールの合計出力25MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の導入による、電力網の強化プロジェクトに融資すると発表した。

 ネパールでは、電力不足の解消や経済成長を目的に、太陽光発電の導入や送電網の配電設備における電力損失の削減に取り組む。

 プロジェクトは、二つの段階で構成されている。第1段階で、合計出力25MWのメガソーラーの開発と、ネパールの電力機構(Nepal Electricity Authority)の電力網への連系を実現する。

 第2段階で、送電網における配電時の損失の削減に取り組む。電力機構が実証プロジェクトを実施する。

 ネパールでは、冬季を中心に、1日のうち約18時間、停電している状況にある。そこで、太陽光発電を導入し、水力発電で夜間の電力を補完しながら、停電している時間を少なくする。

 世界銀行は、1億3000万米ドルを貸す。返済期間は38年間で、6年間の猶予期間がある。