中国のトリナ・ソーラーは11月13日、英国で建設されるメガソーラー(大規模太陽光発電所)に、自社の太陽光パネル28.5MW分を供給すると発表した。

 メガソーラーは、米国の独立系発電事業者(IPP)のSustainable Power Group(sPower)社と、英国の再生可能エネルギー発電開発事業者のCamborne Capital社が建設する。

 sPower社は、米国で130カ所以上の分散型発電所を運営している。Camborne Capital社は、2012年以降、英国で合計出力100MW以上の太陽光発電所を開発しているほか、洋上や海岸での風力発電、バイオマス発電、潮力発電に注力している。

 トリナ・ソーラーは、出力270Wの単結晶シリコン型太陽光パネル「DC05A.08 Honey M」を10万5560枚、供給する。

 sPower社とCamborne Capital社は、メガソーラーの稼働を2015年3月末までに開始する必要があり、トリナ・ソーラーはこの期限に間に合うように納入する。

 2015年3月末までに発電を開始しなければならないのは、英国のエネルギー・気候変動省(Department of Energy and Climate Change:DECC)が、再生可能エネルギーの導入促進政策の一つである再生可能エネルギー証書制度「Renewable Obligation Certficates(ROC)」による補助金の対象期間を、予定より前倒しして打ち切ることを決めたためである。

 当初は、2017年までに建設する出力5MW以上のメガソーラーに対して、補助金を支給する予定だったが、対象とするメガソーラーの稼働開始の期限を、2015年4月1日に前倒しした。