ドイツの太陽光パネルメーカーのハンファQセルズは10月29日、主要生産拠点であるマレーシアのサイバージャヤの工場に、太陽光パネル工場を新設する計画を発表した。

 新設する工場には、自動化した四つの最新鋭の生産ラインを導入する。稼働後のマレーシアにおける太陽光パネルの生産能力は、年産800MW以上となる。

 2015年初に着工し、2015年第3四半期には試運転を開始、2016年初にフル稼働する予定という。

 今回、マレーシアで生産能力を増強したのは、太陽電池セル(発電素子)と太陽光パネルを、同じ工場で同時に製造することによって、生産時間の最適化と流通コストの削減を狙ったためとしている。

 ハンファQセルズは、2014年度末までに生産能力を年産1.5GW以上に拡大する計画を掲げていた。2014年度の太陽光パネルの出荷量は1~1.2GWを予定している。この規模は、欧州の太陽光パネルメーカーで最大だという。