建設した太陽光発電所の例(出所:パナソニック エンタープライズ ソリューションズ)
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建設した太陽光発電所の例(出所:パナソニック エンタープライズ ソリューションズ)
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 米パナソニック エンタープライズ ソリューションズ(パナソニックES)は9月25日、米国の再生可能エネルギー発電事業者のコロナルグループと共同で、米カリフォルニア州で9カ所、合計出力16.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を完工したと発表した。

 パナソニックESは、パナソニックのエンジニアリング事業を北米で推進する企業で、2014年4月に、米パナソニック エコソリューションカンパニー ノースアメリカから独立した。

 9カ所の太陽光発電所は、カリフォルニア州のトゥーレアリ郡とキングス郡に建設した。発電した電力は、同州の電力会社のSouthern California Edison社に売電する。

 今回建設した太陽光発電所は、パナソニックESとコロナルグループが、2013年に米マッコーリー・キャピタル社から買収した、再生可能エネルギー発電プロジェクト「California Renewable Energy Small Tariff」を実行したもの。

 パナソニックESとコロナルグループは、太陽光発電プロジェクトの開発、企画、エクイティファイナンス、EPC(設計・調達・施工)サービス、O&M(運用・保守)まで網羅した包括的なサービスの供給で提携している。

 両社の提携によって、太陽光発電所の建設を検討している企業にとって、障壁となる財務面、事業構造の複雑さを解消でき、かつ、低コストで信頼性の高い発電所を建設できるとしている。

 今回の建設は、両社の提携による初めてのプロジェクトで、これまでに手掛けた発電プロジェクトは、合計出力約100MWに拡大しているという。

 コロナルグループにとって、パナソニックESとの提携によって、北米のデベロッパー、エンジニアリング会社や建設会社、発電システムメーカーをより柔軟に活用できるようになったと強調している。

 買収や建設に要する費用の一部として、米国の労働組合が所有する保険・投資会社、米Ullico社から5000万ドルの融資を受けた。

 発電所の企画や建設は、パナソニックESと、スペインImMODOグループの米ImMODOエナジー・サービスが担当した。