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千代田化工と秋田県、再エネ活用した水素社会実現に向け、連携協定を締結

2014/09/01 17:57
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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千代田化工建設の「SPERA水素」のデモプラント(出所:千代田化工建設)
千代田化工建設の「SPERA水素」のデモプラント(出所:千代田化工建設)
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 千代田化工建設は8月27日、秋田県と水素社会の実現に向け、連携協定を締結したと発表した。千代田化工が持つ水素貯蔵・輸送技術と秋田県内に豊富にある風力、太陽光、地熱、バイオマスなど再生可能エネルギーを組み合わせ、水素社会を支えるインフラを構築し、産業振興など地域経済を活性化することが目的。

 連携事項は以下の5テーマ。(1)再生可能エネルギーの開発と利用を踏まえた水素利用、(2)水素社会を支えるインフラ構築、(3)水素の貯蔵、輸送、エネルギー利用、(4)水素社会の構築を通じた地域の活性化、(5)その他、水素社会の実現に資する取り組み。

 千代田化工は、有機ケミカルハイドライドを活用し、常温で水素を貯蔵、運搬できるシステムを開発し、「SPERA水素」という名称で事業化を目指している。例えば、太陽光や風力など再生可能エネルギーの余剰電力で、水を電気分解して水素を製造し、SPERA水素の技術で、貯蔵・運輸できれば、秋田県産水素を流通させるなど、地域活性化につなげることもできる。

 水素社会に向けたインフラ作りで、自治体と企業が連携するケースとしては、岩手県宮古市の「宮古市ブルーチャレンジプロジェクト」などがある。こちらは主にバイオマス活用と水素製造を組み合わせるもので、ベンチャー企業のほか、トヨタ自動車などが参加している。水素社会構築に向け、こうした自治体と企業の連携が広がりそうだ。

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