「医療ビッグデータ・サミット2014」(主催は日経デジタルヘルス)でのヤフーの講演の様子
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PHRアプリのイメージ画像
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 ヤフーは、遺伝子情報の解析に基づく生活改善助言サービスなどを行うプロジェクト「HealthData Lab」について、2014年10月に一般消費者向けゲノム解析サービスの提供を開始すると発表した。同プロジェクトについては、同年7月7日に開催された「医療ビッグデータ・サミット2014」(主催は日経デジタルヘルス)においても、同社 執行役員社長室長の別所直哉氏が講演している。

 HealthData Labでは、2型糖尿病・脳卒中・腎臓病などの生活習慣病や、肥満・不眠症などの病気、尿酸値・飲酒量などの体質を含めた約300項目を解析できる。加えて、「祖先解析」も解析項目に含まれており、母親から受け継ぐミトコンドリアDNAから、自分と同じ遺伝子を持つグループがどこで生まれてどう移動してきたのかをたどることができる。

 PHR(パーソナルヘルスレコード)と呼ばれる、個人の健康情報を収集して可視化し、保存できる仕組みも提供する。歩数などの日々の運動量、睡眠時間、体重・体脂肪などの情報を、センサーが搭載されたスマートフォンなどのデバイスを用いて収集し、専用のPHRアプリ(2014年冬に提供予定)を使って登録、管理することができる。将来的には、ゲノム解析情報だけでなく、PHRも含めた情報を総合的に解析して、健康を維持するためのアドバイスの提供を目指す。

 2014年10月のサービス開始に先行して、無料でゲノム解析サービスを体験してもらう第2弾のモニター募集も現在実施中である。同年6月には第1弾を実施し、5000人を募集したが、今回の第2弾で新たに5000人を募る。

 なお、第1弾のモニター応募者の属性を調査したところ、男性が63%・女性が37%、年代では30代・40代の応募が大半を占めていたという。