米EPRI(電力研究所)は、自動車メーカーと電力関連会社などと共同で、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の効率的な充電をサポートするオープングリッド統合プラットフォームを開発すると発表した。

 このプラットフォームでは、EVやPHEV、充電器などのメーカーに対して、エンドユーザーが簡単に料金の安いオフピーク時や夜間の充電を利用できるようなインターフェースを提供する。また、自動検針インフラやホームエリアネットワーク、ビルの電力管理システム、商業用や工業用の電力管理サービスを手掛ける第三者機関など、複数のシステムの情報を統合できる。

 米国ではEVとPHEVが22万5000台あり、今後も増えていく。将来的には、電力事業者がEVやPHEVの電力を活用できるようになることが期待されている。電力網のスマートな機能が進化するにつれて、EVやPHEVは電力網の一部を担う分散型エネルギー資源として位置付けられ、電力網の信頼性や安定性、効率性の向上に役立つとしている。

 この共同研究に参加する企業は以下の通り。また、日本の住友電工がプロジェクトの第一段階となるコアプラットフォーム技術を開発する。

【自動車メーカー】
American Honda Motor Co.
BMW Group
Chrysler Group LLC
Ford Motor Company
General Motors Co.
Mercedes-Benz Research & Development North America, Inc.
Mitsubishi Motors Corporation
Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.

【電力・エネルギー関連企業】
DTE Energy Company
Duke Energy
PJM Interconnection LLC
CenterPoint Energy, Inc.
Southern Company
Northeast Utilities
Southern California Edison
Pacific Gas & Electric Company
San Diego Gas & Electric, Commonwealth Edison
TVA
Manitoba Hydro
Austin Energy
Con Edison and CPS Energy