ドイツPorsche社は、全面改良したSUV「Cayenne」の予約受注を開始すると発表した。新型Cayenneでは、「Cayenne S E-Hybrid」としてプラグインハイブリッド車（PHEV）を設定した。「Panamera S E-Hybrid」と「918 Spyder」に続く同社として3番目のPHEVとなる。日本ではCayenne S E-Hybridのほか「Cayenne S」と「Cayenne Turbo」の二つのガソリンターボモデルを設定し、予約受注は2014年7月29日から始める。欧米ではディーセルエンジンモデルもある。
車両寸法は全長4855×全幅1939×全高1705mm、ホイールベースが2895mm。荷室容量は最大で1728Lとなる。
Cayenne S E-Hybridは、排気量3.0Lのスーパーチャージャ付きV型6気筒エンジン（245kW）とモーター（70kW）を組み合わせる。総出力は306 kW/5500rpm、総トルクは590N・m/1250～4000rpmとなる。最高速度は243km/hで、停止状態から100km/hまで5.9秒で達する。Liイオン2次電池の容量は10.8kWhで、モーターのみで最大36kmまで走行できる。モーター走行での最高速度は125km/h。複合燃費は29.4km/Lとなる。
Cayenne Sに搭載するのは、新たに開発した排気量3.6LのV型6気筒ツインターボエンジンで、最高出力が309kW/6000rpm、最大トルクが550 N・m/1350～4500rpmとなる。従来のV型8気筒エンジンと比べて、出力が15kW、トルクが50N・m向上しており、排気量と気筒数を減らしても性能は犠牲にしていないという。
Cayenne Turboは、排気量4.8LのV8ツインターボエンジンを搭載する。最高出力が382kW/6000rpm、最大トルクが750N・m/2250～4000rpm。停止状態から100km/hまで4.4秒で達する。最高速度は279km/h。
車両価格はCayenne S E-Hybridが1155万円、Cayenne Sが1128万円、Cayenne Turboが1720万円（いずれも消費税込み）となる。
欧州で発売するディーゼルエンジンモデルは、「Cayenne Diesel」と「Cayenne S Diesel」の2種類。Cayenne Dieselは、排気量3.0LのV6ディーゼルエンジンを搭載する。最高出力が193kW/4000rpm、最大トルクが580N・m/1750～2500rpm。停止状態から100km/hまで7.3秒で加速する。最高速度は220km/h。燃費は14.7～15.2km/L（41.5～42.8mpg）で、CO2排出量は173～179g/kmとなり、欧州排ガス規制のEuro 6に適合する。
Cayenne S Dieselは、排気量4.2LのV8ディーゼルエンジンを搭載する。最高出力が283kW/3750rpm、最大トルクが850N・m/2000～2750rpm。停止状態から100km/hまで5.4秒で加速する。最高速度は252km/h。燃費は12.5km/L（35.3mpg）で、CO2排出量は209g/km）。
ディーゼルモデルの販売価格は、Cayenne Dieselが英国で4万9902ポンド、ドイツで6万6260ユーロ、米国で6万1700ドル。Cayenne S Dieselは、英国で6万1474ポンド、ドイツで8万2087ユーロ、米国では販売しない。英国では2014年10月11日、米国では同年11月1日に発売となる。
