学校に設置された太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」(出所:パナソニック)
学校に設置された太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」(出所:パナソニック)
[画像のクリックで拡大表示]
学校に給電され、パソコンなども利用される(出所:パナソニック)
学校に給電され、パソコンなども利用される(出所:パナソニック)
[画像のクリックで拡大表示]

 パナソニックは7月23日、インドネシアの小学校に、太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を設置したと発表した。ODA(政府開発援助)を活用した官民連携プロジェクトに同製品が採用され、カリムンジャワ郡にあるカリムンジャワ国立第一小学校に納入した。7月17日にプロジェクトのパートナーであるKoperasi Pundih Artah(コペラシ プンディ アルタ)、NGO(非政府組織)のIBEKA(イベカ)と共同で引き渡し式を開催した。

 カリムンジャワ村は、夜間はディーゼル発電機から給電されるが、昼間は発電機が停止し、電力が供給されない半電化地域。昼間に電力が供給されないため、行政・商業活動、教育環境などの改善が課題となっていた。そこで、Koperasi Pundih ArtahとIBEKA、パナソニックの3団体で、太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を活用した教育環境改善支援プロジェクトを立ち上げた経緯がある。

 「パワーサプライコンテナ」は、パナソニック製の太陽光パネル(約3kW)とインバーター(3kW)、蓄電池(17.2kWh)などを活用した独立電源パッケージ。無電化地域での利用を想定し、量産型製品として開発した。単結晶シリコン型太陽光パネル「HIT」(12枚)、長寿命サイクル用制御弁式鉛蓄電池(24台)、インバーター、制御盤などを海上輸送用コンテナに収めた。学校に設置すれば、教室の電気設備に電力を供給することで、照明器具の点灯やシーリングファンの運転、パソコンやテレビが活用できるようになる。

 現地での専門工事作業が不要で、一般の電気工事会社でも容易に設置できるという。負荷機器などが増加した場合は、コンテナの増設による機能拡張も可能。コンテナ形状のため、設置した場所から、新たな電力不安定地域への移設も容易という。