官民連携インフラファンドの投融資案件(出所:東京都)
官民連携インフラファンドの投融資案件(出所:東京都)
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 東京都は6月30日、「官民連携インフラファンド」によるメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業への投資先を新たに4件、公表した。スパークス・アセット・マネジメント(東京都品川区)の運営するファンド(投資事業有限責任組合)が投融資する。

 公表されたメガソーラーの設置場所と出力規模などの内容は、以下の4案件になる。( )内は、担当する施工会社、採用する太陽光パネル製造会社、パワーコンディショナー(PCS)製造会社の順。千葉県市原市の約2.9MW(JFEエンジニアリング、ハンファQセルズ、富士電機)、福島市松川町の約2.7MW(東北日立、日立製作所、日立製作所)、富山市の約7.7MW(東芝/北電テクノサービス、東芝、東芝三菱電機産業システム(TMEIC))、宮城県栗原市(JFEエンジニアリング、ハンファQセルズ、富士電機)。

 官民連携インフラファンドは、社会資本投資における長期的かつ安定的な資金循環システムの構築に、都が先導的な役割を果たすことを目指して始まった。電力の安定供給と再生可能エネルギー促進に寄与する事業に、都が30億円を出資し、それを呼び水に民間資金を促し、ファンド総額約300億円、首都圏中心に出力規模で100~300MW分の発電事業に投資する。

 今回の4案件のメガソーラーを加え、投資先の出力規模は約300MWに達した。出力規模でみた地域内訳では、関東74%、東北7%、北海道7%、中部6%、九州6%となっている。

 東京都は2014年5月に「官民連携インフラファンド」に加え、「官民連携再生可能エネルギーファンド」を公表し、現在、ファンド運営事業者を募集している。