時速300km前後という高スピードで離着陸する旅客機。離陸時の質量は大型のものになると300t級と重い。そのため、滑走路上に異物があると、それを車輪で踏んづけたり跳ね上げたりして、最悪のケースでは事故につながったりする。実際、2000年7月25日には、仏パリのシャルル・ド・ゴール国際空港から飛び立とうとした超音速旅客機コンコルド(エールフランス4590便)が、滑走路上に落下していたチタン製の金属板(42×3cm)によって燃料タンクに損傷を受け、離陸後約2分で墜落するという大事故を起こしている。2014年6月5日に開催された「電子航法研究所研究発表会」では、こうした事故を未然に防ぐことを目指して同研究所などが研究開発を進めている「光ファイバー接続型滑走路監視用ミリ波レーダー」について発表した。
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