周辺のセルの形状は、ばら売りされる「バームクーヘン」のような形状をしている。発案者は、渦巻き型セルと同じ斉藤雄太氏。このセルの形状を、水面に水滴が落ちたときに生じる波に見立てて、「波紋型」と名付けた。この波紋型の採用によって、従来よりも太陽電池セルの受光面積が平均5%ほど増えた(図16、17)。

>図16 波紋型の太陽電池セル
図16 波紋型の太陽電池セル
(図:カシオ計算機)
図17 波紋型の太陽電池セルの実物
図17 波紋型の太陽電池セルの実物
(図:カシオ計算機)
図18 ガルフマスター
図18 ガルフマスター
(図:カシオ計算機)

 波紋型の太陽電池セルは、2014年6月発売予定の「GULFMASTER(ガルフマスター)」の新型機「GWN-1000」でも採用(図18)。こちらは、従来よりも太陽電池セルの受光面積が平均10%ほど増えたという。