スイスのパワーコンディショナー(PCS)メーカーのSolarMax社は4月30日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けのPCS「SolarMax RX A」シリーズを発表した。
出力500kWと600kWに対応した機種で、出力500kW機は同125kWのユニットが四つ、出力600kW機は同150kWのユニットが四つで構成している。こうした構成を含めて柔軟な設計としており、メガソーラーの発電効率を高めるとともに、システムコストを低減できるとしている。
ユニットごとにMPPT制御(最大電力点追従制御)を行うことで、効率を高めているという。MPPT制御とは、太陽光パネルの出力に応じて、電流と電圧を最適に制御し、最大の電力量になるようにする制御で、日射量や温度によって最適なポイントが異なってくる。
雲による出力の変化や太陽光パネルの向きなどに起因する、太陽光パネルのエリアによる出力変化に対して、四つのユニットがそれぞれMPPT制御するために、発電量をより増やせるという。
また、1台の中圧用変圧器に複数のPCSを接続できるので、変圧器のコストを減らせるとしている。さらに、気温50℃の環境でもPCSが稼働できるような空冷システムのほか、電力網の送電を安定させる機能として、無効電力の制御や、電力網のデータシステムとの統合を容易にする機能などを備える。